暑寒6

イトウと岩魚2足のわらじ

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暑寒5      暑寒

笹からハイマツ帯へと移行するが、このハイマツが背丈を越える高さで所々密集し、深い濃霧に包まれる中、小雨交じりの強風で揉みくちゃにされながらようやく14時30分、尾根に到達した。

やった〜と言う歓喜もほどほどに、これから在るはずの登山道を探すに緊張の一時が我らを不安にさせた。まず最初に登山道は尾根にある?と思い込んでいたこと。しかし、間もなくして地形図を見てしばらく下った地点に走っていることに気が付き、気を取り直して方向を目指す。それともう一つ、携帯GPSに読み込んでる地形図と現在位置を示すポイントには「ズレ」があり、衛星を受信する数とを含め15メートルほど現在地から前後すること。それから読み込んだ時の測地系も間違えられない。

この辺については把握していたもの、濃霧により視界が悪く体力が消耗すると、100mの距離も体感では200mほどに感じてしまう。結局、誤差の範囲以内で登山道に辿り着けたが、尾根平を密集する笹原に走る道に気が付くまで、5mと近ずいた地点に来てようやく目視することが出来た。焦らず落ち着いて判断したい・・・

欲張ってレンズを2つ携帯。しかし、この濃霧と、これから遡行する時間を思えば写真はここでおしまいだ。

道に出た時点で15時少し前。これから長い遡行が始まる。半身ウェットスーツに着込み、濡れた上着で体が冷えたのか、雨具に着替える中橋さん。

頂上に立つも、濃霧で何も見えません。そして、道へ出てからひたすら急勾配の坂がつづくここまでは結構なものでした。この頂上から沼湿原までは下りっぱなしで、膝が悲鳴を上げる。それから沼湿原を過ぎた辺りで日が沈みキャップライトを付けての遡行で、山荘に到着したのが20時でした。途中の沼湿原が幻想的で綺麗でしたが、光量が得られず写真はダメでした。下山日を後一日伸ばして申告していれば、後僅かの本流を詰めたのになあ・・・

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