2007イトウ・笹木さんより
2007年の早春、イトウの産卵観察で燃焼させた体の疲れが、そろそろ落ち着こうとする2週間後、再び現地へ戻った。
2年前は05年、自宅にそれ専用の針が同封されてきたのを後に連絡が滞っていた笹木さんと、今年になってようやく現地でお会いすることができた。それに、管轄の異なる同職である笹木さんの友人は齊藤さんともお会いでき、車中ながらに一時、楽しい談話ができました。お二人ともイトウを専門に狙い20年以上もの経歴があり、私が到着する前日で既に、それぞれ91、92cmを手にしていたのは驚きです。
職が救急救命士、日夜、寝る間も不規則に誤報も含め出動する回数と苦労を思えば、春に2度か、良ければ晩秋にもう一度、来ることができれば多いほうだと言う。それで必ず決められた期間内に大物と数を釣りあげている事実は正に玄人だ!何でも同じように、素人でも他人の数十倍の時間をかければ誰でも幻を現実にする機会は短縮できる。その辺の再現性をこなしていることには重みがあり意味があって誰でも真似のできるものでもない。
事前に聞いていた車のナンバープレートと車種をメモし、現地で落合う2日前に札幌を出発し、産卵観察期間中で行けなかった水系の一つ、終わった後の痕跡でも確認できればと思い早々そこへ入ってから合流する。
上記の画像、遠くに見える山並み、真っ裸にされていることはお分かりでしょうか?聖地と呼ばれる広大な原野の森は大方このようにされているのはご存知ですか?
昔は、以前は上手に木を伐っていたはずなのに、今ではもとを辿れば天下りの私服の肥しになっていること、それを知らぬかどうか、一生懸命、体を酷使して作業をしたが、その方たちにどれだけの報酬が支払われたのかな?それによって失われる代償は計り知れないはずです。
聖地と呼ばれる一帯、動脈の先にある源の大半はこのようにされている。釣り人がイトウの何処に目を向けるかは、この森から皆さんの台所なり、ロマンを求めて何度も竿を振り込む水面を経て海へと注がれる。
どうしても木を伐って食べなければならないのなら、もっと上手に仕事をしないと、この先70年か、300年以上は食う糧が育たない。温暖化を騒ぐ前にもっと身近な所となる「現実」を知っておかなければ、イトウどころか、海の資源も涸れてしまい次世代には繋げない、勿論、釣りもできなくなる。釣り方がどうの、夜釣りがどうのと嫉む前に、まず一番、深刻な問題に「意識」を傾けなければ何も変わらない。
木も伐りたい、道路も造りたい、砂防も造りたい、牛を飼う畑(採草地)も拡大したい、あれもしたい何でもしたい?
一言で最近、確信していることは、今後の私たちが選挙で投票する身近な一票が重要で大事であることです。
イトウと岩魚2足のわらじ 北海道のイトウと岩魚 北海道のイトウ 更新履歴 プロフィール 書籍文献紹介 人物紹介 |