イトウの幼魚、昨年真夏8月上旬。泥の下から湧き出る最初の一滴から始まる水源域でさえ特有な強い濁りで包まれる静かな岸際へと近寄ると瞬時に泥が舞い上がり視界がふさがれる。昨年、国内で最も野生種の生息密度が高い圏内に源を持つこの支流は、周辺と比べ各年齢層が上、下流にかけ一番多く確認できた。圏内で定着、回帰される年齢層の組み合わせと数は気象の変動等による条件によって支流単位で年代ごとに使い分けられ異なってくるのは、そこにはまだ北海道という広い面積が残されていることだろう・・・それを昨年でも思い知らせられた・・・
新年明けての更新が2月に入りようやくです。正月は家の中でゴロゴロ、年齢もさながら寒さが応えるか、家の中で毛蟹を腹いっぱい食えたのは幸せでした。それからの2週間は、体が冬眠状態に突入し無気力な毎日を今日まで送った。今月に入って北海道の西から東へと車を走らせ横断してみたが思った以上に積雪が少ないようで、例年だと積雪期では通れない山間の林道も何故か通り抜けることも、さすがに厳冬期に入ると外を出歩くこと野山に入ることは以前より回数も減りながら、葉が落ちた一面の山肌、足元の笹も雪で押し潰され見通し悪い彼方も、普段見れない地形や変化の見通しがきく。砂防の数、道の多さも凄いこと多いこと、よくまあこんなに造ったもんだと。
昨年は一文字で「偽」と表されたように、食肉に年金、税から原油高騰、格差、ワーキングプア、少子高齢化、地球温暖化はCO2排出量削減がどうの、財政再建だのとほぼ毎日メディアを通じ報道されている。暫定税率?財源不足?破綻が危ぶまれる第二の夕張の自治体がと?狭いせまい机上で議論される社会問題?にどれだけの人が実感し、現実との「格差」に向き合おうとしているのでしょう。
まあ、暫定税率を議論する前に単純に地図を広げてみれば、どれだけ列島の面積が道路で埋め尽くされているかを机上だけで誰でも知ること、強い関心を向けることができるはずが、なかなか現実を直視しようとしない?どこまで可愛い良い子ちゃんに成りすましているのか?実感が持てないのか?国家事業に予算、それに関係した技術に資格といった流れで対価が得られないという現実との格差に苦しむんでしょうね。まずだいたい民に力が無いのにどうやって財政を再建できるんでしょう?その力弱いだれから税収を得ようとしているんでしょう?
昨年は羆の被害が報告されていながら、生息密度が高い道南地方へ!今年はどんな年になるかな、沢も登りたいし潜りたい。新しい事も始められそうだ・・・