回帰録2007-2

イトウと岩魚2足のわらじ

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産卵・回帰録2007   回帰録2007−3

産卵期、シーズンを終えて間もない頃、友人A氏から一報が入った。先週の北海道新聞一面にイトウが産卵する瞬間がカラーで掲載されていたよ!と教えられ、早々HPにアクセスし拝見すると・・上手だな〜!さすがプロのカメラマンだな〜と感激した。それも、僕が撮りたい瞬間の1コマだった。いつか自分も良いのを撮りたいなあ〜・・・。ちなみに我が家は読売なんです/

回帰録、第一日目。いつもだとペアが舞台入りする直前に合わせ現地へ向かい、周辺状況を下見しながら最初に詰める水系を選択する。勿論、ただ見るだけなら、安直なポイント一箇所に入り浸れば事は済むし、それ以上の何を考える必要もありません。

何だかんだで、それでもイトウは同じ時期にやって来ている場面に直面した瞬間、疲れも忘れる。開幕当初に訪れる水系はB支庁の南側、澄み良しの川、2支流、4細部。その一つは林道脇すぐ横で堀が作られる安直に観察できる区間で、悪天候など最初の触りで弾みをつけるには絶好の場所だが、今年は時既に遅し、産んだ後だった。堀の残り具合からすれば、2〜4日前で完結していると見た。

本来、イトウの産卵期で3月で行われることはまず見られないが、この地域ではたまに行われる。だいたいそういうような流域での遡上、産卵自体が不安定で危うい。

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初めて探索する流域では胴長を履きザックにドライスーツ+機材などを入れ、イトウが確認できた時、水深、濁り具合などの条件があったら、そこで着替えて作業をした。でも、それだと荷物が重くなるので、昨年の後半からドライスーツを最初から着て歩くようにしている。

ここは泥岩石が主で砂礫が乏しい。それでもイトウは次なる種を繋いでいる。この水系の雄は燃えるような婚姻色とまで染まらない。流れを又にする左右の斜面は水源まで度重なる伐採で段々畑、流れに沿って走る林道は時折、視界から遠く離れて再び合流し、川を横断する接点はコルゲート管。某研究者が以前から訴えているように、これだと必ず落差ができ遡上の妨げになる。

この場所はこれまで何度も紹介しているイトウ止めの滝。よほどの水量があれば遡上可能だろうが、これより上流で今のところ見た事がない。このすぐ落差の壺に3匹の雄、10mほど下流の淵で1匹、ここと繋がる支流、細部を合わせて確認できた合計は雌3匹と雄17匹。だいたいおかしな場所では雄が圧倒的に多く見られる。

上記画像の滝壺で見られた雄。

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