東の果ての秘境07-P3

イトウと岩魚2足のわらじ

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四日分の荷物は食料から釣竿にカメラとなんやらを、さあこれから積み込もうとするところです。空は今一でも波はベタ凪、それも進行方向への追い風が吹いている。最近はまともに釣りをしていないから、今回は思いっきりカラフトマスと遊ぶつもりだ。そして、秘渓に群れるオショロコマたちと再会できることも楽しみ、あれから2年が過ぎた世界自然遺産は・・・

空から槍が降ろうが熊が落ちてこようが?それは無いか・・例えどんな事が待ち受けていようが何がなんでもオショロコマの園へ行きたい。上陸して早々、ありがたくも羆に心温まるご挨拶を受けた後、一目散に向かったのはここだった。前回と比べると透明度は今一だったのと、なかなか陽が差さないので川に入る回数が少なくなった。それでも期待を裏切らないだけの初なオショロコマたちが歓迎してくれて思う存分に遊んでもらえた。

追い風の助けもあって軽快に距離を稼ぐ。目的とするベースまでおよそ1/3の地点、去年、一度だけ来れなかっただけで物凄く恋しかった。そう思うと、さすが世界自然遺産に指定されるだけの空気、水、沢山の野生の息吹、手が加えられていない海岸、その空間へと入り込むと何故か懐かしさを抱くのはどうしてだろう。

何かないかなあ・・・生茂る昆布を手で触り豊かな感触を確める。原生に入り込むと、ちょっとした怪我も命取りになるということを念頭において行動しなければならない。そう自分に言い聞かせながら次の行動を慎重に楽しむ。ただこれだけは言えるのは、手足と頭を総動員して働かせなければ受け入れてもらえないということ。

もうこれ以上、手を出すと6代まで祟ってやるぞ!と存在感を露にして権勢している原生。ほんとうに北海道から豊かな自然は無くなった。海産資源を豊かにしてくれるのは山のおかげ、食料自給率がどうのとほざく前に、私たちはどういう民族だったんでしょうね。

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