春を告げるエゾサンショウウオ
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当サイト運営後では一番長い期間を空けた更新となりました´_`そして、いよいよ北海道も4月になり長い冬から開放される。
道南部の平野部では早くに春が訪れ、日本海側は例年並か山間部ではちと残雪が多い。庭先の残雪は風と雨により融雪するのは日ごと進み、昨年と比べるとほぼ同じ月日に残雪は無くなった。ようやく心身ともに冬眠から目覚めようとしています・・その春を告げるのは南部から始まるエゾサンショウウオの産卵、野草はフキノトウ、アイヌネギ、キクザキイチゲなど・・・
2006年北海道の冬、またこの年も多いのか、これで3年連続の大雪と言うよりは順調に冬期間は毎日雪が降った。そのせいか、昨年末12月の段階から春のイトウ繁殖期のことが気にかかった。
自分にとっての課題が山積みになっているイトウの水中写真は、その地域に拘るとすると2月の降雪量と当日の気温の変動で「呆気なく」決まってしまう。一言で濁り!次いで遡上数、欲を言えば生命力の強い「灰汁」長けたメンバーが帰って来てくれれば輝かしい一瞬を飾る事ができる。
ホンドテン?道中の傍らに横たわる亡骸が目に飛び込み、あっ!と声が上がった。30メートルほど通り過ぎた車をバックミラーごしに後退し助手席から降りて確認すると・・・エゾ?いや、恐らくホンドテンであろう、自動車に跳ねられた子供であろう小さなこれを触れるとまだ温かく、思わずお互いの口から「もったいない」とこぼれる。そう、北海道では、まず、このホンド若しくはエゾクロテンの姿を見ることは難しく道内でどれだけの数が生息しているかさえ不明なようだ。それを思えば
残雪が消えた山間の西斜面の山肌をよく見ると、白い花と芽吹いて間もない行者ニンニクが顔を出している。その花はキクザキイチゲと言う。早春とはこの時を指すのかな。その時はもう少しだ・
エゾサンショウウオが産卵に参加する為にやって来た。落ち葉が堆積する隙間から顔を覗かせるのは繁殖期特有に肥大したブヨブヨの雄。そばへ近寄っても全く逃げる素振りをみせないのは驚いた。そんなエゾサンショウウオを見たのはここで初めて。近隣に民家がないので子供たちにいじめられていないのかな。
山の斜面から融け出る雪代水が勢いをつけ側溝に流れ、それによって押し流された落ち葉が堆積し、溢れた水が対面へと横切り湿地帯へと向かって川をつくる。その流れ出しに堆積する落ち葉と小枝により溜りができたその泡立つ水中下に卵が産み付けられ、十数匹なる雄のサンショウウオがしがみ付いている。よく見ると落ち葉と小枝の隙間から何匹もの尾や顔が覗かれていた。これでようやく春が始まった・・・
山野草では春一番に顔を出す強烈な匂いが辺りを包むアイヌネギ。食すにはこの状態が一番良い。でも残念かな、林道周辺の斜面に生えるこの多くは「カイワレダイコン」か?その殆どがか細く、とてもじゃないが採取はできない。
あの山この山へと急斜面を舐めるように二入で半日かけ徘徊するも、頂けるネギは30p四方の箱一つだけだった。やっぱり小指ほどはある太さでなければ、せっかく札幌から遠出しても人気の山菜は各地何処へ行こうとも厳しい。
次の報告はイトウの産卵からです。その時にまたエゾサンショウウオを見てみよう・・・
イトウと岩魚2足のわらじ 北海道のイトウと岩魚 両生類その他 身近な動物達 プロフィール 更新履歴 意見感想 ニホンザリガニ |