8月〜知床No.1
在来種ハンゴンソウにとまる。
今日、カヤックで知床岬を巡り、それから更に北上して北海道の短い夏を満喫して帰路についたところです。結局、天候がいまいち優れないまま’じり’じり’と焦らされて・・・こからは秋を迎えますね!
今回の知床では、これまでで一番怖い経験をしてしまいました。去年と同じく単独行で熊対策には随分と神経を使ったはずだったんですが、昼食を摂るために途中で鮹岩海岸に上陸し、沢の水を鍋に汲み海を背に断崖を見つめながら’Nのシーフードヌードル’とおにぎりを食べ終えた後、カヤックのハッチに使った荷物を収納するために、ほんの10秒ほどの間、屈んでいたところ、ふと、自分の右腕脇を通し目に写ったのはクマの顔だった!
距離にして1mちょっとだった。たった数秒ほどの間にどうやって至近距離まできたのか?カヤックを介して1m先もない撃退スプレーすら掴めず、とっさに海へ飛び込み、その瞬間を覚悟した。何の気配も微かな音さえもなく近寄ってきた?のは一人でいる私をチャンスだと狙っていたんだろうなあ、時間が経つにつれ実感が湧いてくる、凄いやつだと思う。知床の海岸は半島の傾斜に同勾配で深くなっていっているので、だいたい何処でも数mの所で足が付かないほど深くなる。まあ、今、思い返しても、本当に食う物がなく飢えていたなら殺られていたろうな、ただ直観でそれ以上、逃げることもないか?なんだかあいつの気持ちが伝わって感じ取れる・・やめとくか・・肩を揺らしながら頭を下げカヤックの収納ボックスの直前、空になったカップ麺がしまってあるところで一瞬止まり、衝動を抑えながらも再びゆっくりと歩き出し私の方を何度も恨めしそうに振り返りながら海岸を北上しながら姿を消した。忍者ですよ!野生に人間は敵わない、それにしても6年間、行ってなかった墓参りをここへ来る前にしばらくぶりに花を添えてきたので?そう思い感謝したい・・・詳しい事は次回でまた・・・