2021知床(東の果て)3

イトウと岩魚2足のわらじ

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羆との距離。

分かりずらいですが画像中央に写る黒い物体は熊です。A氏がドローンを飛ばし撮影している最中、私はカラフトマスを狙ってウキを眺めていた。間もなくしてA氏が戻ってきた時、背後から落石する音が聞こえた。振り返り辺りを見渡すとイタドリとダケカンバが群生する断崖をへつって我らに気が付かれないよう迫ってきた熊だったが残念!

羅臼側4箇所で渡し船している所ではクマが頻繁に姿を見せるのは釣り人が捕獲した鱒を奪った方が簡単だからです。現状、ウトロ側は”動力船での上陸接岸してはいけない”事になっているので大勢の人が来ることがあってはなりません・・実際、我らも一番良い季節に限定して来てますが、そうそう冒険者と出会うことはないです。一人2人の次元の出会いはあるものの流石に羆が500頭も闊歩する場所に来て野営する人は少ない・・・ツアーを除いて・・・

画像の左下に国旗のような赤白青の布があります。これ?我らが18年前から番屋跡の基礎部分のパイプから流れ出る沢水を利用する為に現地に残されていたホースを漁業用の篭、画像に写るテーブルとして利用している物を次回でも利用する為に旅の最後に篭に収めネットで蓋をし次回の為に番屋基礎辺りに残置しています。今回、我ら2年越しに訪れたにも関わらず元通り?ではありませんが、この赤白青の布が仕込まれていました。何方か存じませんが我らと同様にこの場を大切に使われていることに細やかな親近感を抱きます・・・

知床岬燈台です。

ここに立てる”上陸”するには歩いてくるか人力のカヤックで来るしか手段はない。海抜から102mの高さ・・・

今年の東の果ての日程は現地2泊3日、周回はせず知床岬までの道のりにしました。

世界自然遺産の海岸をシーカヤックで漕ぐだけで我らは満たされませんが、やはりここ知床岬燈台に来ると、これまでここで出会ったユリおばあちゃん、熊の穴店主にウニ漁をする佐々木さん夫婦の事を想い出す。世界自然遺産に指定されるということは人知を超えた価値があると認められたからこそ今があるのでしょう・・・