2012離島

イトウと岩魚2足のわらじ

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第一章 マグロの海

※12年11月11日に公開した内容が不十分でしたので誤解が生じないよう改訂します。離島と題し訪れたここは、渡島支庁松前町にある“小島”で国指定文化財、天然記念物で特別保護区となっており、この領域へは許可なく立ち入る事のできない所です。ただし、避難港としての役割をなす漁港内≠ノ限定すれば入港することができ、この限られた場所への上陸と行動に止めた記録でした。同じくもう一つ、自然環境保全を特別規制されている渡島大島は現在避難港として漁港が建設中で、完成すると同じく港内に限定すれば同様に入港できるようになるそうです。しかし、シーカヤックという人力だけで漕ぐ乗り物に飲食するために使う真水や食料など携帯し、小島へは最短距離をとれば松前町、札前から直線距離で20`弱、大島へは江良から50`弱という距離をひたすら漕がなければなりません。この一帯海域は非常に危険なところで海難事故が多発している生死≠ノ関わる領域ですので何か起きた場合は多くの人に迷惑をかけることになります。ので、気軽に行けるところではありません。我らも小島漁港へは片道に失敗し、戻りはクルーザーに乗せてもらい引き返しました。その辺も含め後に改めて紹介します・・・

2012年9月、渡島本土から片道20`ほどの距離にある離島までを2人タンデム艇にて日本海と津軽を境にする島を目指す途中のキャプチャ−画像。凪の状況でシーカヤックを漕ぐ速度がどれだけ出ているかは?地上で歩く速度と同じか若干早いとすれば2〜3ノットくらいでていたかもしれない?その直下、ある領域に入った地点で海面が黄緑色に反射したのをお互い気が付きA氏がビデオカメラを海中に浸けると?我らをゆっくりと追い越す速度で泳ぐマグロの群れだったんですね。どれぐらいの間この群れと共に移動したかは、たぶん10分かそれ以上は眺めていただろう・・・凄いでしょ!。

おっちらえっちらパドルをお互い呼吸を合わせ規則正しく漕ぐ視界には、目標の島を一直線に見つめる右側には江良島、左をみれば何だろう、位置的には鳥海は距離があるから岩木山?かもしれないが遠くにある。今年は残暑が全国的に長く続き、ここ一帯も東北となんら変わらない湿度感のある秋として気温は19℃、体を動かすにはちょうどいい気候だった。今回は天候、波、風の都合に合わせ14週分の日数を延期しどうにか月末までに実現できた。結果として片道切符?出艇したのが正午を過ぎてから、到着までの予定は日没前に着けばいい流動的なもので、潮の流れを考慮し進路の位置はGPSで30分おきに確認しながら修正した。それでも、いくら漕いでも海岸を舐めるように進むパドリングとは異なる距離感がなかなか掴めず自分らはいったいどれだけ近づきどの位置に到達しているのかを体感的に把握しずらかった。

無事に到着した直後。無人島にしては立派な漁港があって、その先には密漁監視小屋?なるがあったが時期的に不在なようで真水も入手できなかった。ここでは・・・

さあ、これからテントを張って着替えを済ませて夕暮れに合わせて釣りでもしようか、羆は居ないから何も気兼ねせずにやれる。そにしてもシーカヤックという乗り物は究極で最強のエコだろう。自転車もそうだろうけど地形の起伏、アップダウンがあると重力の影響を主に受ける。しかし、海はつねに海抜ゼロだから坂を上り下りすることはないから飯さえ食って体を動かせば日本国内に限らず世界中どこへも最低限の燃料消費量で移動できる。時には風が吹き波が立ち漕がなくとも移動が可能だ。正に自然の節理に乗る事ができるのだ。ましてや、よほど運動神経が悪くない限り転覆することもない。まずはね・・・