スタグフレーション
2年前の知床岬にて
心身ともに冬眠状態からようやく目覚めたところで五合目辺りに見えてきた春が遠ざかるように気温が下がり雪が降った今日。また暫くぶりの更新になりますがこれからの本業に備え春が本格的にスタートします。私はですよ、・・・札幌の地下鉄通路を行き交う人々の口から嫌だいやだ、本当に嫌だ寒いのは嫌だと繰り返し聞こえ訪れる冬の寒さと不況に耐え忍ばなければならない苦しさが思わず嫌だと口からこぼれるのはただ単に寒いということではなさそうだ。
スタグフレーション!?ここ数年、週末になると不思議と市内の書店に入ると、何処に行っても人でいっぱいになっている。お互いすれ違うそれぞれ雑踏の隙間から見通す互いの人盛りを見て、いったいこの人たちはどうやって生きているのだろうか・・・皆さんはそう思っているはずだ。メディアや政府、新聞では一生懸命、デフレ脱却だと国民感情を煽っているが皆さんは本当にそう実感しているだろうか?因みに今から20年前、札幌で引っ越しのアルバイトを半日すると日給が1万2千円、建設土木で1〜1万5千円、日中コンビニでバイトしても月17万は稼げるほど、その全てが実際に私が経験した訳じゃないが、思い出すと求人誌は地域を問わずいつの時代でも地域経済の現状を知らしめてくれる一つのツールでもある。その全ての業種で現在、求人される賃金だけが今や20年前と比べ半減しているんですよ!
その20年前、軽油は67〜70円台、灯油も40円台、賃貸も変わらず第3のビールも無く携帯電話、PCもプリンター、スキャナも普及しておらず大型スーパーや派遣会社、それからなんだろう?デジタルもそうだけど北の漁場を歌詞にする演歌、更に時代を遡ればレコードからCD、DVD=デ−ではなくディーヴイディーと発音する家電過渡期であったにも関わらず、家賃光熱費は今もそのままかそれ以上、原油価格は乱高下を繰り返し現在はガソリン1?が154円。そして、賃金はどう推移しているかとなれば最低賃金の基準は上がってるが実際に企業なりが求人されている賃金は逆に下がっているんです。それが事実です。
要は賃金はひたすら下がり物価はそのままか、特定品目はそれ以上の物価高騰をし必要とされない100円ショップのガラクタ商品はタダ同然の価格で販売されているという現実に対し素直に皆さんは気がつこうとしない。一言で民は人ではなく家畜化!した。暗い話ですがそれが現実なんです。だから東京都を除き今の日本経済はデフレーションではないんです。たぶん世界的に抱えている現状は同じなんでしょう?私ごとき経済には素人ながらこんなことを述べるのもなんですが、需要に対しQE政策$ドルに付き合わず円を刷らない日銀政策は称賛に値するものだと安堵しています。唯一日本人は”カネ”に対しては貪欲ですから^0^!政策の浄化と正しい改革を成し遂げればまだまだ私たち日本人は捨てたもんじゃないですよ!
現実的ではない無駄な消費増税論議を政府が今することは常識的にまともな精神状態であれば普通はされない。内需を解決せずグローバル化は成し遂げられない。99%の"おしん″を育てようとするのは既得権益を温存したい既成政党と団塊世代からなる経団連と一部の高額所得者タレントたちによる変わりたくないと願うリンクワームからなる族の騙しとコントロール。今回はこの辺にしておきます・・自然の春は摂理によって必ず迎えるものですから私も同様に逆らわずに待てばそれはそれで季節は人の欲望に統制されることなく訪れます。それが自然の摂理です