2011夏

イトウと岩魚2足のわらじ

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北海道のイトウと岩魚
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7月だというのに雪代が治まらない空知管内のとある渓にて。

季節の移り変わりを感覚的に判断できたとするなら札幌が夏に切り替わったのは7月12日。雪代水が治まり水位が下がった豊平川の河畔に集う人達の数、水着姿の娘さんたちが堰堤下の深みで泳ぐ光景を眺めていると次からつぎへと、下校途中の中学生グループが学生服を脱ぎ半身のまま川へ飛び込み泳ぎだすんだから元気が良いよなあと思うほど確かに暑い日でした。14時で29.5℃、北緯41度以北に暮らす北海道民にとって18℃を超えると不快で弱いものです。特に湿度の高い暑さは凄まじいものですね!

それでもまだ雪代水が治まらない所があります。いつもながら悩まされるのは、クマより厄介な吸血虫の”ブヨ”だ。活性が高いのは曇り空、ドライスーツを着て一度、全身を濡らしてしまうとたちまち集られる。蚊と違って飛んで留まって刺すのではなく、体に留まって徘徊し着衣の隙間を探し入り込み皮膚を削り取って吸血するため予防も大変で傷跡の治癒も長引いてしまう。市販されている虫除け予防ネットの網目にしてもサイズが蚊に合わせた口径で肌に付けるスプレーにしても同じ、ブヨやアブには全く効果がありません。今年も4〜5月は低温が続き6月に入って不安定な天候で7月は雨天ばかり、源流の岩魚と沢登りは8月に入らないと楽しめそうにありません。

机上の数値を眺めて理論するのは怠慢です。都会生活に融け込み自宅から職場への通勤ルートしか通わない人たちは、地方の現状がどうなっているか知らない。過疎していく漁村や農村から着々と人が消え家屋が撤去されていく。道路も使われてるところと、つかわれていない道がはっきりと区別されるほど曜日にしても土日祝日を除けば車が走る台数は極端に少なくなる。道内を車で巡っている人なら誰が見たって高齢者ばかりで人口が減少している。そんなところに砂防ですよ!

建造当初は魚道の無い砂防が連続して造られていたところ途中からスリッドが入れられ魚道が付けられた。魚道が無いよりマシですが膨大な税金が捨てられたのは確かです。下流には民家は一軒もなく、これまで大雨により土砂が流れ横断する橋が壊れたことも無いところにこれだ。将来、人口も歳入も減るところにひたすら歳出だけを増やす無策ってありますか?おまけに雇用対策にもなっていない。ムダと破壊を造り続ける先にある¥z環を断つ行為は、その先どうやっても無駄しかつづかない。無関心ほど愚かですよ・・・