特別天然記念物

三重大会への参加

イトウと岩魚2足のわらじ

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2007年10月7日、三重大会、夜間観察で賑わう参加者と関係者たち。

あくまでも簡単な感想に留めます・・・2005年のオオダイ以来の日本行きになった?オオサンショウウオ三重大会。私の主題は魚類イトウが愛好なんですが、幸いというかなんというか、長年、日本固有であるサンショウウオを研究される方との機会を期に、これまで小型種を対象に何度か自然環境下で幾つかの種を見せて頂くこと恵まれ、それも大変希少で貴重な種も含め、これは後で分かってくるんですが、流水性と止水性に別けられる有尾両生の種類の多さは未だに?で、産卵期や幼生を除くと、それがプロでさえ成体を見つけることは極めて難しい。それに、魚と違って、人との接点は研究材料か愛玩の他以外、形態上、各種それぞれ色鮮やかで美しいとしても、食べる釣るといったことは一般的ではないし、成人君主が長年にかけ情熱をかける者などそう居るものじゃないことは、関連する刊行物等の少なさでも分かりますが、情報を得ようとしても不明な部分はかなり多いでしょう。まあ、そんなことで、少しづつながらその魅力にはまってきている私で、なにせ国の特別天然記念物ですから直に見て触れる機会を見逃すわけにはいきませんね!

ここへ来る数日前、北海道の中央部では気温1ケタを記録した秋の深まりも、関空に到着後25度!とは、いきなり真夏に逆戻りでちょと嬉しかった。

道内では、両生類の数もアマガエル、エゾアカ蛙にエゾサンショウウオとキタサンショウウオしか見れないのも、海峡を渡るだけで多種多様と賑やかで、その数と魅力に比例するように関わる人も様々に抱える問題も多いような気がしました・・・

まず、私の個人的な感想としては第4回大会に参加して本当に良かったと思っています。主催はオオサンショウウオの会、共催・・・後援・・・三重県。初日の日程、講演・報告会会場となったのは名張市赤目町にある対泉閣、演題の初めは保全遺伝学[編]でも知られる「分子遺伝的にみた・・・」の松井・博士からの遺伝子レベルでの解析結果の報告から口火が切られ、系統上の位置づけ、個体構造・識別などを解析してゆく技術や手法など専門的知見からの説明といった流れで、今後は本種を専門に取り扱って研究してゆく必要性と、これを取り組むためにはセンスや能力などが求められるといった注訳も付け加えられた。

それから@〜Pと少々か、ちと過密と思われながら、動物公園・放送局・中学高等部・自然誌の会など等、スケジュールとしては忙しく進められましたが、ビデオでの紹介を交えながらの、ほのぼのとした場面も見られたのはそれなりに楽しかった^で、夜間観察へと向かいます。

この時と言わんばかりに皆さんは^0^ライトを手にし暗闇の中、ウェットスーツを着込み石の下やら隙間を覗き込み姿を探すが、なかなか見つからず、最初の一匹がこの再捕獲個体だったそうで、タモ網にすくわれた時は遊歩道で観戦する参加者たちから歓声が上がった。

この一匹を囲みパシャパシャとフラッシュが当てられる中、ヒュイ〜ンっと!フィルムを巻上げているのは私だけ、誰も何も言ってはいなかったんですが、誰よまだフィルム使ってるのは?という声が聞こえてきそうなほど巻上げ音が周りに響いてました~0^

大きいですね!確か70数センチ?

まあとにかく聞くだけ見るだけで最終日、8日12時過ぎには幕がおろされました。私の印象としては、大方、野生生物を採り上げたシンポジウムやフォーラムは何処もお決まりな構成で、なかなか参加する気になれなかったのが心情でしたが、今回はオオサンショウウオ、これは既に特別天然記念物に指定されているので、どういった保全と今後の取り組みが成されているのか、共催の一つでもあった国土交通省側からの伊勢湾台風による土石災害を受け行われている、学識経験者を含めた災害対策として進められるモニタリング、人工産卵巣穴や昇降路の設置に至る説明を聞き、最終日はその箇所と施設も見学できましたが、見た目の印象としては、それらの技術が実際に機能しているしていない?というのは大事でしょうけど、周りの景観と合っていないのは残念に思えました。「生きた化石」にしてくれた既存の物理環境はいったいなんだったのでしょうねえ?

そして、今の社会現象の一つと言ってもいいんじゃないかと思う、データ作りの為の研究なのかと疑いたくなるほど発表される内容が退屈なんです。

この場で述べるのもなんですが、北海道だけにとどまらず、ニチザリや天然記念物に指定される種でさえ、道路を造る為に他の場所へ移動させるといったことが頻繁に成されている場面を各地で目にし噂を耳にするんですが、まだまだそういった工夫と共存が図られていくのだろうか。その為の調査やそれを請負った業者が発注者側に都合の良いデータを作り上げるか、それとも事実を伏せるといったやりとりが今後もつづくかとなれば、社会的信憑性を図るデータ発表は、時として私にとってはそこが「眉唾」にしか映らない。数字はマジックで騙しやすいですね・・・

そういったことで、個体群動態なりを追求し、比較できる数多くのサンプルを自然環境下でどれだけ観察しているのか、あんなときこんな時、どんな表情をし、どういった動きをするかといった「活きた言葉」を述べられる人はいったいどれだけ居るのだろうか?必ずしも専門的知識や最先端の器機に頼り、捕まえたり行動を記録するといったデータ作成と発表は、今後、それこそ、それなりに意味と実証する一つの基準になるとしても、個人レベルながら熱心に取り組む方の意識も高いでしょうし、民間を巻き込む生態系も無視できない保全と対策を訴える活動となればでどれだけ参加する側から支持され、この先抱える問題を解決してゆくことができるのでしょうか。特別天然記念物に指定されているオオサンショウウオでさえ、何故か、今回参加してみて感じたのは、重要な指定を受けていながら、いささかお粗末に扱われているように見受けれた。そう感じたのは私1人だけだったかは・・・

今度、どんな会に参加することができるか、まあとにかく私個人の感想ながら、バカさを持って向き合っている人とはそう簡単に出会えるものじゃないですね、収まり良いポストに身を置きながら、損得勘定に要点を置いた主催方針と扱い方は今後、どの会も見直していって欲しいですね・・・・・